えすたの隠れ家

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超初心者におすすめする関東の山 「天覧山」 高尾山や筑波山で挫折しそうな方のために

山登り・登山を始めたい! という方、結構おられると思います。

しかし日本の国土の75%は山。いったいどんな場所に行けばよいのか、初めてのうちは分かりませんよね。

少し調べてみると、関東では「高尾山」や「筑波山」がおすすめされることが多いようです。でも実はこれらの山って案外険しかったりするのです。ケーブルカーもあるけれど、せっかく登山を始めるのだから自分の足で歩きたい、そんな気持ちもありますよね。

というわけで今回は、山登り初挑戦! でも日頃の運動不足がたたらないか心配…。そんな人に向けて超初心者におすすめの山をご紹介します。

超初心者向けといえど侮るなかれ、豊かな緑やちょっと険しい山道、山頂からの眺望など登山の魅力はちゃっかりしっかり押さえることができますよ!

それではどうぞご覧ください! 

超初心者におすすめの「天覧山」

埼玉県飯能市にある「天覧山」。標高は197mです。

もともとは愛宕山と呼ばれていましたが、明治天皇がこの山に登られ軍の演習をご覧になったことから「天覧山」と呼ばれるようになりました。

 

「天覧山」の5つの魅力

それでは「天覧山」の魅力を解説していきましょう!

 

魅力①:アクセス良好! 池袋から約40分

初めての登山で気合を入れて遠出する、というのは人によっては少々ハードルが高いかもしれません。

「天覧山」はアクセスの良さが魅力

最寄りの「飯能駅」には「池袋駅」から西武池袋線の特急で約40分普通電車でも約60分で到着。JRを利用される際は八高線「東飯能駅」も利用できます。ちょっとお出かけといった気分で訪れることができますね!

 

魅力②:無理のないコースタイム  山頂まで約40分

2つ目の魅力はコースタイムが短いこと。初めての方や運動不足の方の安心して挑戦することができます。

飯能駅から登山口にあたる能仁寺まで約20分、そこから「天覧山」山頂へは約20分。合計コースタイムは約40分です。

街から近いので、"飲み物やお弁当を用意するのを忘れた!"という場合にも調達がしやすいのもグッドですね。

 

魅力③:山の醍醐味が詰まってる!

”そんなお手軽登山で楽しめるの?” という疑問が浮かぶかもしれません。

ご心配は無用! 「天覧山」は豊かな森ありちょっと険しい山道あり、そして山頂からの眺望あり登山の醍醐味もちゃんと味わえる山なんです。

山頂からは富士山が見えることもあるそうですよ!

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緑が美しい!

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歩きやすい道が多いですが時にはちょっぴり厳しい道もあります

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岩肌にお地蔵さまが。実は登山でよくある風景です

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山頂からの眺望もなかなか。富士山が見えるときもあるんだとか

 

魅力④:もう少しレベルを上げたければ「多峯主山」まで行っても良し

”もう少し頑張りたいな”、そう感じた方は少し足を伸ばして「多峯主山(とうのすやま)」まで行ってみましょう。

「多峯主山」の標高は271m。「天覧山」より一段階レベルアップした山登りを楽しむことができますよ。

「天覧山」山頂から「多峯主山」山頂までは約50分。お手軽ではあるものの、往復する時間を考えるとなるべく午前中に出発した方が良いでしょう。

登山の際には時間に十分な余裕があることを確認してくださいね!

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眺望も1段階レベルアップした感じです

 

魅力⑤:コース途中にも見どころあり

駅から街を抜けて天覧山に向かう途中、いくつか見どころスポットがあるのも「天覧山」の魅力です。

例えば「観音寺」にある白い象。お釈迦さま(ブッダ)の生母、マーヤ夫人の夢に現れ、お釈迦さまの誕生を予言したというエピソードに基づくものです。

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観音寺の白い像

 

飯能市中央公園には”世界で唯一の”鉄腕アトムの像があります。

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世界で唯一の鉄腕アトムの像

 

 「天覧山」の麓にある「能仁寺」もなかなか風情がありますし、中世より林業で栄えた街である飯能はなんだか懐かしい雰囲気が漂います。元気が余っていたら登山ついでに街を散策してみるのも良いかもしれませんね!

 

超初心者におすすめの 「天覧山」まとめ

超初心者におすすめの山、「天覧山」をご紹介いたしました。

都心からアクセスしやすく、無理のないコースタイムなのに山の醍醐味はしっかり味わえます。物足りなければ「多峯主山」へレベルアップ。飯能の街にはいろいろ見どころがあり散策もおすすめです。

初めての山登りで挫折したくない方は、是非「天覧山」から挑戦してみましょう!

 

今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。

それではまた次回!

 

<「天覧山」の次はこちらの山に挑戦!>

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箕面名物「もみじの天ぷら」っておいしいん? 予想外の味でした

大阪にある「箕面の滝」。お手軽にハイキングと迫力満点の滝の景観が楽しめるスポットです。

ここの名物は「もみじの天ぷら」。名前からするとどんなものなのかは想像しやすいですよね。

でもそれって名物になるほど美味しいのでしょうか? 実際に食べてみると予想外の味でした!

それではどうぞご覧ください。

箕面名物「もみじの天ぷら」とは?

古来より修験の場であり、紅葉の名所でもあった箕面山。もみじの美しさに感動した修行者がその葉を灯明の油(菜種油)で揚げ、旅人たちに振舞ったのが「もみじの天ぷら」の起源なのだそうです。

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箕面の大滝に向かう滝道沿いには「もみじの天ぷら」を売るお店がたくさんあります。店頭で揚げる作業をしているお店も多く、辺りには香ばしい香りが漂います。

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箕面名物「もみじの天ぷら」を食べてみました…お味は?

箕面を訪れた際、お土産に「もみじの天ぷら」を買ってみました。

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中身を取り出すとこんな感じ。きれいにもみじの形になっています。こんな風に仕上げるのは意外と難しく、衣の付け方や揚げ方など技術が必要とされるみたいです。

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天ぷらと言えばサクサクとした衣で、塩や天つゆで頂くものを想像しますよね。でもこの「もみじの天ぷら」は違いました。

まずは衣。サクサクというよりはカリカリのしっかりとした衣です。

そして味ですが…甘い! おかずの天ぷらとは違っておやつの味です。おそらく衣は小麦粉に砂糖や卵を混ぜたホットケーキ生地のようなものなんでしょうね。ゴマが混ぜ込んであり香ばしいです。

例えるなら…かりんとうの味が一番近い感じ。衣の固さ・甘さといいゴマの香ばしさといい似ています。

ところでもみじの味は効いているのかいないのか? というと気を付けて味わえばほんのりというか、うっすらというか感じます。上品な野趣を帯びた山の味です。

「もみじの天ぷら」に使用するもみじ、実は最もポピュラーな「イロハモミジ」ではなく、「一行寺楓(いちぎょうじかえで)」という品種だそうです。この葉を保存とアク抜きのために一年間塩漬けにしてから天ぷらにするそうです。

カリカリとした食感と優しい甘さ、ゴマの香ばしさが後を引くおいしさでした!

 

箕面名物「もみじの天ぷら」はおいしい!

というわけで箕面名物「もみじの天ぷら」はおいしかったです。普通の天ぷらとは異なる味で予想外でした。

もみじの下ごしらえに1年かかるというのは初耳でしたし、生地の材料はシンプルですがその配合にお店の個性が出るということで意外にも奥の深い食べ物でした。

「もみじの天ぷら」をつまみながら紅葉と滝の景色を眺めるというのもオツな楽しみ方かと思います。食べたことがない人は是非お試しあれ!

 

今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。

<「箕面の滝」の紹介はこちら>

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大阪近くで自然に癒されたい人に! 高コスパ癒しスポット「箕面の滝」

通勤や買い物に便利なほうがいい、そんな理由で大阪・梅田周辺に住んでいる方って多いと思います。

でも時には都会の喧騒を離れ森林や水のせせらぎに心癒されたい、そんなことってありますよね。実際に大阪に住んでいる私はめっちゃ思います。

「ホンマソレ!」と思ったあなたに、今回は「箕面の滝」をご紹介したいと思います。

大阪梅田からアクセス駅である箕面駅まではなんと30分! この近さなのに存分に自然が味わえる高コスパ癒しスポットです!

それではどうぞご覧ください。

「箕面の滝」のご紹介 5つの癒しポイント

「箕面の滝」を5つの癒しポイントで紹介していきたいと思います!

 

癒しポイント① 立ち並ぶお店の懐かしい雰囲気

箕面駅から箕面の滝へ続く滝道。道中で出会うお店や建物はどれも懐かしい雰囲気で、のほほんとした気持ちにさせてくれます。

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癒しポイント② 神社やお寺にお参りできる

滝道の途中には神社やお寺がたくさんあります。このようなスポットで、心静かにお参りするというのもリラックスできて良いものですよ。

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癒しポイント③ 渓流沿いを森林浴

滝道を進むとだんだんと森が深くなってきます。水の流れる音や森の空気を存分に感じましょう。 道は舗装されていますので歩きやすく安心です。

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癒しポイント④ 大迫力の大滝

クライマックスはもちろん滝。 迫力の景色に胸がスカッとします。 水のしぶきがとても涼しくて気持ちが良いですよ!

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癒しポイント⑤ 足湯でリフレッシュ

ハイキングを終えて帰ってきたら、駅近くの足湯でのんびり疲れを癒しましょう。利用料はオリジナルタオルがついて¥150。

www.hankyu.co.jp

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滝道の途中にも足湯があったり、もっと本格的な入浴施設もありますのでお好みでどうぞ。

 

「箕面の滝」が高コスパである理由

ここからは「箕面の滝」が高コスパである理由をご説明します。

 

高コスパな理由① 近い!

「箕面の滝」のアクセス駅は箕面駅。

梅田からは阪急線を利用してなんと26分で着いちゃいます。 30分と掛からずに大阪の中心部・梅田から自然いっぱいの箕面までやってくることができるのです。

さらにハイキングコースは往復約3時間。長すぎず短すぎず、程よく楽しめるボリュームではないでしょうか!

 

高コスパな理由② 安い!

近い、ということは交通費も安く抑えられるということ。阪急梅田駅から箕面駅までは¥270円です。

また箕面の滝は入場料もかかりません。というわけで、お店などを利用しなければかかる費用は交通費だけ。ハイキングだけでも見どころたっぷりですので十分に楽しめるかと思います!

先にご紹介した足湯も利用料は¥150円と、おしなべて懐に優しいです。

もっと贅沢にいきたい場合は途中のカフェや川床料理を楽しむこともできますよ。

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まとめ:大阪近くで癒されたい人におすすめの「箕面の滝」

「箕面の滝」の癒しポイントと高コスパである理由をご紹介しました。

大阪から本当に近くてあっという間に着いちゃいます。その割にたっぷりと自然が楽しめてお得なスポットですよ!

都会の生活にくたびれたら是非訪れてみてくださいね。

 

今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。

それではまた次回。お楽しみに!

 

<次回記事:箕面名物 もみじの天ぷらっておいしいん?>

しばらくお待ちください!

<関連記事:新神戸駅チカ・布引の滝>

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【兵庫】日本遺産・銀の馬車道の終着点 ”生野銀山” -後編 江戸・近代の採掘現場を見学 見どころ・アクセスを紹介

今回は生野銀山の後半、江戸・近代の採掘現場を見学してきました。

江戸・近代の採掘現場のほか、戦国時代、明治時代など幅広い時代の遺構が見られ、ずっしりとボリュームのある観光地です。

見どころ、そして最後にアクセスをご紹介します。

前回記事、

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では日本遺産・銀の馬車道についての解説と、生野駅周辺~生野銀山への道中の見どころを紹介していますのでこちらも併せてご覧ください。 

それではどうぞ!

生野銀山訪問レポート 外と内から坑道を見学!

見どころその①②は前回記事をご覧ください。

 

見どころその③ 生野銀山入り口周辺

生野銀山に到着。採掘現場に着く以前にもたくさん見ておくべきものがあります。

まずは菊の御紋の付いたご門柱がお出迎え。明治時代、生野銀山は三菱に払い下げられる前、一時皇室財産に移されていた時期があります。そのときのものかな?

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人員及び掘り出した功績の運搬に使われたトロリー電車前編で見たトロッコ軌道を通っていたのでしょうか。

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採掘場の直前までやってきました。滝が美しい!

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見どころその④ 坑道外コース 江戸時代の露天掘り跡を見る

まずは生野銀山の外側、坑道外コースを見学します。江戸時代の露天掘り(坑道を造らず、地表から採掘するやり方)の穴が数多く残っています。往復約30分。

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織田信長、豊臣秀吉および江戸幕府より置かれた生野代官。生野銀山を管理した役職です。

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ハイキングコースとしてもなかなか楽しめます。

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水がきれい!

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慶寿の堀切。徳川時代の露天採掘跡です。

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先ほどの慶寿の堀切、同じ鉱脈ですが別の場所でも掘られています。

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見どころその⑤ 坑道内コース 江戸・近代の坑道を同時に体験

いよいよお待ちかね? 坑道内コース探検と行きましょう!

坑口、すなわち入り口は石造りでできています。明治初期にフランスから招かれた技師、ジャン・フランソワ・コワニエか築造したフランス様式のものです。

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夏でも気温約13℃と低く、上着があった方が良さそうです。私は持っていなかったのでかなり肌寒い思いをしました。

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坑道の前半は江戸時代の様子が解説されています。

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後半は近代以降の工法

サンドスライム充填採掘法といって、サンドスライム(掘り出して必要な鉱石を選び取った後の残渣)を掘った穴に再び詰めなおして、安定した足場として利用する方法です。昭和時代に始まりました。

こちらのスクレーパーで掘った石をかき集めます。

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スラッシャーはスクレーパーを電動で引き寄せる機械。

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かき集めた石は漏斗(じょうご)を通して下にあるトロッコの荷台へ。

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ダイナマイトを使って掘り進めた跡。

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鉱脈が垂直に立てた板状に分布していたため、掘った跡がこのようになっています。

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天井が崩れないように補強してある坑道。

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ここからは私のイチオシ。巨大な巻き上げ機です。

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見どころその⑥ 資料館で知識を深めるもよし

資料館も充実しており、写真にある吹屋資料館鉱山資料館生野鉱物館の三つがあります。見れば見るほど興味が深まります。

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時間の都合でじっくり見ることができませんでしたが、見ごたえがありますよ!

生野銀山へのアクセス:バスが少ないのでレンタサイクルも検討を!

生野銀山へは最寄りのJR播但線 生野駅から徒歩約50分…はちょっと遠いのでバス、又はレンタサイクルを利用することになるかと思います。

 

バスの場合

バスの場合は神姫グリーンバスにて約8分、生野銀山口バス停にて下車した後、徒歩10分です。土日祝ダイヤはかなり本数が少なくなっているため事前によく確認されておくと良いでしょう。

アクセス情報はこちら:生野銀山【交通案内】

 

レンタサイクルの場合

レンタサイクルの場合は約30分で到着。生野銀山以外にも生野駅周辺の鉱山町の風景やトロッコ軌道の遺構などが楽しめるのが良いところです。1日500円。

レンタサイクルについてはこちら:レンタサイクル「銀ちゃり」で生野銀山まで散策を!!

リンク先でも説明されていますが、バスの本数が少ないのでレンタサイクルも推奨されています。

 

まとめ

日本遺産・銀の馬車道の終着点 ”生野銀山”をお送りしました。室町時代から昭和時代まで、長きに渡って採掘が続けられてきたため、様々な時代の遺構が残されています。

また、生野銀山自体が注目されることも多いですが、生野の町に残る風景や遺構も見どころなので是非注目されてみてください。

今回はここまで。また次回!

【兵庫】日本遺産・銀の馬車道の終着点 ”生野銀山”-前編 歴史・見どころ・ランチを紹介

今回は兵庫県・朝来市生野、生野銀山にやってまいりました。

「銀の出ること土砂のごとし」と言われたほどの産出量で、室町時代から明治時代にかけて日本の財源を支えてきた鉱山です。

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前編では予備知識として比較的最近認定が始まった”日本遺産”についてと生野銀山の歴史などを解説。また最寄りの生野駅から生野銀山までの道のりと見どころ、ランチをご紹介します。

それではどうぞご覧ください。 

日本遺産 銀の馬車道と生野銀山

日本遺産(Japan Heritage)とは?

日本遺産って最近よく聞きますよね。平成27年(2015年)から認定が始まったようです。

まずは日本遺産とはなんなのか? 文化庁からのサイトを引用してざっくりと確認しておきましょう。

地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定するものです。

「日本遺産(Japan Heritage)」について | 文化庁

ストーリーというのが一つキーワードかと思います。日本各地に数々ある史跡・遺産。それらは一つ一つすばらしい価値を持つものです。しかしそれらは元来ばらばらに生み出されたものではなく、歴史・地理などといった軸で他の史跡と関連性があるものです。それらをまとまった一つのストーリーとして認定し、国内外に紹介していくというところに"日本遺産"の狙いがあるのだと思います。

日本遺産を意識しておくと、歴史的な背景など観光地への理解が深まるほか、今まで知らなかった場所も見えてくるかもしれませんね!

 

銀の馬車道について

銀の馬車道というストーリーも日本遺産の一つです。正式には播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道。播但(ばんたん)というのは兵庫県のエリアを指す言葉ですね。

播は播磨(はりま)のこと。分かりやすく説明するならば兵庫県の南半分且つ、神戸より西のエリアです。姫路城のある姫路が代表都市。明石海峡大橋のある明石(舞子か?)、カツ飯の加古川、そうめんやっぱり揖保乃糸、たつの市。

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但は但馬(たじま)、兵庫県の北半分(1/3くらい?)のエリアのことです。但馬牛、カニ、余部鉄橋、城崎温泉、そして竹田城。あと山。

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銀の馬車道(正式名称:生野鉱山寮馬車道)は但馬の生野銀山~播磨の姫路・飾磨港(現在の姫路港)を南北に貫く約49kmの道。明治政府の官営事業として建設された馬車専用道路で日本初の高速産業道路と言われています。さらに北には鉱石の道が続き、明延鉱山、中瀬鉱山を結んでいます。

 

生野銀山の歴史 室町~明治時代まで国の財源を支えた

先ほど説明したように生野銀山は銀の馬車道の終点で、日本有数の銀山です。

銀の馬車道は明治時代になって整備されたものですが、生野銀山自体はさらに昔より銀の産出する鉱山として知られ、本格的な採掘は室町時代からなされていました。

戦国~江戸時代になっても銀の産出は衰えることなく、但馬国守護である山名氏、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった大名・将軍たちにとっても有力な財源でした。

明治時代になると生野銀山は政府によって日本初の官営鉱山と定められました。政府は外国人技師を招いて技術を導入。生野銀山を最先端の鉱山・精鉱所として確立し、日本の近代化を進めました。

その後三菱合資会社に払い下げられた後も大鉱山として稼働してきましたが、昭和48年に閉山。翌年昭和49年には観光施設として開業しました。

 

生野銀山訪問レポート

ここからは実際に生野銀山を訪れてのレポートです。まずは生野駅周辺と生野銀山までの道中の風景・見どころ、最後にランチを紹介したいと思います。

 

最寄り駅 JR播但線 生野駅 レンタサイクルを利用

生野銀山へのアクセス駅はJR播但線 生野駅です。

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丹波篠山での悲劇にも懲りず、再びレンタサイクルにトライです!

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サドルの高さもバッチリ、空気もパンパンでゴキゲンな乗り心地です!

アクセス詳細は後編にて。

 

見どころその① 生野駅周辺に残る鉱山町の街並み、トロッコ道の遺構

有名な生野銀山だけではなく、その周辺で発展した鉱山町やその他もろもろの史跡が生野駅周辺には残されています。

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こちらは山神社(さんじんじゃ)の鳥居。鉱山への信仰と結びついたものです。

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銀山から街の中心部へ向かう市川。流れに沿ってトロッコ道の跡が残されています。鉱石輸送のための電車専用道です。

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石積みで造られたアーチは日本の近代化を伝える土木構造物。

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時間の都合で行けませんでしたが、寺院が多く集まっている寺町江戸時代の町家が残っているエリアもあるそうです。

 

見どころその② 生野銀山への道中、市川沿いの風景

自転車で市川を遡っていきます。道中出会う風景もなかなか面白く、レンタサイクルならではの楽しみです。

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三菱マテリアルの生野事業所の横を通ります。明治以降、閉山するまでは三菱が生野銀山の鉱山経営を担いました。

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奥銀谷(おくがなや)銀山廻七町といって江戸幕府が生野銀山経営上の特別区と定めた町の一つです。

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こちらにも古い町並みが残されています。

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この坂を上り切れば生野銀山に到着です。自転車に乗ったままでは無理で、手で押して進みました。

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ランチは銀山食堂で山菜うどん。実はハヤシライスが名物でした。

生野銀山の入り口に到着しました。お昼になったのでランチと行きましょう。

銀山食堂さんに入ってみました。

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銀山うどん定食 ¥850。山菜が乗ったうどんとミニちらし寿司。取り立てて言うことのない普通のものですが無難に美味しくてホッとします。

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今回はこのチョイスでしたが、実は生野ではハヤシライスが名物です。

その由来ですが、生野が鉱山開発で賑わっていた際には東京から多くの職員が赴任してきました。人と同時にモダンでハイカラな文化も一緒にやってきて、その中に当のハヤシライスもあったということです。

今度訪れたときにはハヤシライスを食べたいですね。

今回はここまで。続きは次回です!

お楽しみに!

<次回の記事>

しばらくお待ちください!

【兵庫】丹波篠山の重伝建"篠山の城下町"後編 約1時間! 忙しい人のための観光プラン

こんにちは、たのおかです!

今回は兵庫県、丹波篠山にやってまいりました。目的地は重伝建”篠山の城下町”。今回は後編です。

電車の都合により大急ぎでの観光。制限時間は往復の移動時間を差し引くと約1時間。果たして間に合うのか? 前回に引き続きレンタサイクルで廻っていきます!

それではどうぞご覧ください。 

"篠山の城下町”を散策

里山の風情は"ザ・日本の田舎の夏"

到着しましたのでまずは早速散策していきたいと思います。

篠山は周囲を美しく豊かな山々が囲み、街には懐かしい風情が残っています。自然と人々の暮らしが融合した里山の風景は、現代では憧れの対象にもなりうるような、”ザ・日本の田舎の夏”といった趣で、歩くだけでも楽しめます。

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寺社仏閣も立派なものが多いようです。

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洋風な佇まいも。

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篠山の名物・猪肉…のデザインを堪能

丹波篠山はの名物は山の幸。有名な丹波の黒豆を筆頭に栗や山の芋、松茸。そして何と言っても猪肉です。

街を歩けば至るところに猪をモチーフにしたデザインが見られます。

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ふさふさ。

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牡丹鍋も良く知られています。…が時間の都合上、今回はお預け。またいずれ来るぞ!

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明治創業の老舗! "小西のパン"で黒豆パンを購入して食べる

上品な香ばしさとコクのある逸品

お昼ごはんがまだですが時間はありません。そこで素早く食べられるものを探していて見つけたのがこちらのお店。"小西のパン"です。

いかにも老舗といった佇まい。

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こちらで黒豆パンを購入。観光を終えたあと電車でいただきました。

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ご覧いただくと分かる通り、黒豆が非常に大粒です。香ばしさと非常に豊かなコクが感じられる逸品でした。

 

"小西のパン"へのアクセス

お店の場所はこちら。篠山城下街の中にありますので観光の際には手軽に立ち寄ることができると思います。

 

日本100名城・篠山城を探検

お次は篠山城に到着しました。別名を桐が城と言い、1609年すなわち関ケ原の後、西国大名の抑えとするため徳川家康によって築城されました。京都・山陰・山陽を結ぶ交通の要衝である篠山盆地に場所を定めています。

 

築城の名手・藤堂高虎による強固な城郭

見事な高石垣です。道が大きく曲がっていて見通しが悪くなっており、防御力が高そうです。迫力もかなりのもの。

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こちらは内堀。

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黒鉄門(くろがねもん)。

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当時の縄張り(=間取り)をうかがい知ることができます。

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こちらは堀の外側になりますが、馬出(うまだし)の跡。城を守る際の拠点となるものです。これも篠山城の堅牢さの理由の一つ。

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城内の施設① 歴代藩主の事務所? 大書院

大書院(おおしょいん)は歴代藩主による公式行事に使用された場所です。篠山城築城の際、京都二条城の御殿を参考に建てられたそうです。廃城令後も残されましたが、一度消失。その後平成12年に再建されました。内部も見学できたようですが時間の都合上割愛。

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城内の施設② 学問と教育の神さま 青山神社

篠山城主であった青山家。第十代の名君忠俊(ただとし)、第十八代の忠裕(ただやす)を祭神として祀っています。忠俊は徳川三代将軍・家光の幼少期の養育係。忠裕も幕府の要職を務めた名君でした。

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こちらは青山忠誠(ただしげ)公頌徳碑。学舎を建て、福沢諭吉に図って教師を招くなど、篠山の地に教育の礎を築きました。それら数々の功績を称えています。

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神社の境内はいい感じの眺めになっています。

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天守台に登って景色を楽しむ

いよいよ篠山城もクライマックス。天守台へ登ります。

篠山城はその作りが強固すぎたため、そのことを理由に天守閣は築かれませんでした。幕府にとって脅威となる恐れがあったためです。作れと命令したのは家康なのに矛盾した感じですが、「思ってたよりすごい城ができちゃったぞ」といった感じでしょうか。

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丹波富士と呼ばれる"高城山"を臨む景色です。

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重伝建の一角、御徒町武家屋敷群を見物

重伝建"篠山の城下町"を構成するのは"篠山城"と今回は回れなかった"河原町妻入商家群"、そしてここ"御徒町武家屋敷群(おかちまちぶけやしきぐん)"です。

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篠山城の築城と同時期にお供の武士が住んだのが始まり。江戸時代の武家屋敷が現存しています。

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まとめ 是非また来たい丹波篠山

約1時間、ザーッと駆け足(自転車ですが)で一通り観光を終え、なんとか駅まで戻ってくることができました。

丹波篠山は想像していた以上に素敵なところでした。が、見逃したものもたくさんありますし、牡丹鍋も食べていません。もっとじっくり過ごしたかったのが正直なところ。それでも魅力的な場所をたくさん知るきっかけとなったのは大きな収穫です。

是非再訪したいと思いました。今度は食べ物がおいしい秋なんかどうでしょうか。紅葉にも期待できそうです!

今回はここまで。それではまた次回!

 

【兵庫】丹波篠山の重伝建"篠山の城下町"前編 レンタサイクルのサドルが壊れて太ももが爆発 バスで行くのがおすすめです

こんにちは、たのおかです!

今回は兵庫県、丹波篠山にやってまいりました。目的地は重伝建”篠山の城下町”。あまりに天気が良いので勢いレンタサイクルを借りて爆走。しかし途中でサドルが壊れて…? 無事目的地へたどり着けるのか?!

それではどうぞご覧ください。 

丹波篠山の二か所の重伝建 "篠山の城下町"と"福住の町並み"

重伝建とは? いくつかご紹介

重伝建(じゅうでんけん)ってご存じでしょうか? 重要伝統的建造物群保存地区の略で、昔ながらの街並みなどが良い保存状態で残っており、歴史的な価値が特に高いと認められる場所が選定されます。城下町・宿場町・門前町などその性格も様々です。

例を挙げた方がイメージしやすいかと思います。「ああ、こういう感じの場所ね」と思われる方も多いかも。

まずは美観地区として有名な倉敷。川沿いの商家町が重伝建に認定されています。

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こちらも観光地として観光地として名高い飛騨高山。 三町、下二之町大新町が重伝建になっています。金森長近の整備した城下町のうち、商家町にあたるエリアです。

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 こちらは関宿(関宿)。東海道および伊勢別街道の宿場町です。

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丹波篠山の重伝建その1 "篠山の城下町"

丹波篠山市では2か所が重伝建に登録されています。

まず1か所目が"篠山の城下町"。天下普請(=江戸幕府が全国の諸大名に命令して行わせた土木工事)によって築かれた篠山城。城とその周囲に形成された城下町が重伝建になっています。

 

丹波篠山の重伝建その2 "福住の街並み"

2か所目は"福住の街並み"。篠山と京都を結ぶ西京街道の宿場町として栄えた福住。往時の趣が残っているそうです。

 

レンタサイクルで"篠山の城下町"へ行ってみた! バスがおすすめ

"篠山の城下町"の最寄りは篠山口駅

今回は"篠山の城下町"を訪れることにしました。鉄道を利用する場合はJR福知山線篠山口駅が最寄りとなります。大阪駅からは約1時間10分。丹波路快速があるので非常に快適です。

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夏空と山々が良い感じ。一瞬で丹波篠山が好きになりました。

 

篠山口駅から篠山市街地へのアクセス方法

篠山口駅からは徒歩だと篠山市街地まで約一時間。

 

神姫グリーンバス

さすがに遠いので他の交通手段を検討することになります。こういう場合にまず考えられるのが路線バス。

神姫グリーンバスにて篠山口駅⇔二階町(篠山城址最寄り)、約15分で行き来できます。所要時間は約15分、日中は約30分間隔で運行しており、運賃は片道290円。なかなか便利です。

 

レンタサイクル

篠山口駅ではレンタサイクルの貸し出しを行っています。

普通自転車の場合1日利用で600円。電動アシスト自転車は800円です。割と一生懸命漕ぎ続けると約30分で篠山市街に到着します。受付のおじちゃんがフレンドリーで印象に残ってます。

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受付のおじちゃんが気さくでいい人でした

 

バスとレンタサイクルの比較、結論

二つの交通手段を比較してみます。

所要時間的には、待ち時間が無ければバスのほうが早いです。かかるお金も往復するだけならバスのほうが安く済みます。

レンタサイクルのメリットとしては、道中の形式や雰囲気を楽しめることと、市街地に着いてからも小回りの利く交通手段として利用できることです。また、受付のおじちゃんがいい人です。

実際に使ってみての結論としては、バスの利用がおすすめです。

1つ目の理由は、自転車に乗っていると「いい景色! 写真撮ろう!」と思うたびに停車しなければならず、面倒くさいということです。

2つ目の理由は、私の運が無いだけなのかもしれませんが、自転車の整備がもう一つ行き届いてなかったこと。借りた普通自転車には変速が付いていましたがギアがうまく切り替わらずに終始ガチャガチャと音がし続け、漕いだ力がうまく伝わらずに空回りしている感触を受けました。また途中でサドルが壊れ、高さ調節が不能に。一番低い状態で固定されてしまったため、終始立ち漕ぎを余儀なくされました。結果として太ももの筋肉が爆発。

というわけで今回に関してはバスの移動にすれば良かったかなあと思います。

ただし、途中の景色を眺めたり里を吹き抜ける風を感じながら爆走するのは非常に気持ちが良かったです。そこは何物にも代えがたい自転車のメリットですね。

今回利用しなかった電動アシスト自転車を選択すればめちゃくちゃピカピカの車体が出てくるかもしれませんし、普通自転車も次回は完璧に整備されているかもしれませんし、おじさんはいい人だったのでレンタサイクルも捨てがたい選択肢かと思います。

 

篠山市街への道中

道中撮った写真をご紹介。調子の悪い自転車をなんとかなだめすかしながら走ります。太ももはもう限界であります。(ちなみに前日・前々日に富士山に登りました。)

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街を流れる篠山川

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稲の香りが芬々と

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篠山市街に到着!

翌日の筋肉痛が心配になりながらも目的地へたどり着くことができました。

今回はここまで。続きは次回です!

<次回の記事>

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【兵庫】竹田城観光の休憩に。 懐かしい雰囲気の町家カフェ ”寺子屋”さんのご紹介!

こんにちは、たのおかです!

雲海で有名になった竹田城。天空の城と呼ばれるだけあって険しい山の上にあり、楽しい観光も一苦労です。足腰がちょっと疲れたら、風情ある城下町のカフェでほっと一息つきましょう。そんなわけで今回は、"竹田町屋カフェ寺子屋"さんをご紹介。

それではどうぞご覧ください。 

"寺子屋"さんへのアクセス

寺子屋さんへは竹田駅から徒歩2分。汽車の待ち時間にふらりと立ち寄れるアクセスの良さも魅力です。

 

 

"寺子屋"さんの外観・内装

明治時代の町家の趣がそのまま残っているようです。

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玄関の天井は高く開放的。

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様々な雑貨が配置されています。このごちゃっとした感じも良い雰囲気。

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席はすべて座敷になっており、靴を脱いで入ります。

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縁側から光が差し込む感じも懐かしくて良いですね。

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カフェ・ランチメニュー共に充実!

寺子屋さんではコーヒー、紅茶をはじめ、天空サイダー、城崎地ビールなどのドリンクメニューに、各種ケーキ類のカフェメニューがあります。またランチメニューも充実。地元の名産但馬牛を使った料理もいただけます。お昼前だったので上等な肉の焼けるいい香りが店内に漂っていましたよ。

 

ケーキセットをオーダー:豆腐のチーズケーキとホットコーヒー

ケーキセットをオーダーしてみました。器も凝っていて可愛い感じです。

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ケーキは豆腐のチーズケーキにしてみました。豆腐の旨みと香りが濃厚で存在感があります。チーズの酸味とのバランスも〇。

添えてあるのは柚子のマーマレード。和風のテイストで統一感もあり、豆腐の香りとばっちり合います。 

 

まとめ

"竹田町屋カフェ寺子屋"さんのご紹介でした。町家の懐かしい雰囲気を存分に楽しめるくつろぎの空間です。駅から近いので竹田城観光の後の休憩や、汽車待ちの際には最適です。但馬牛の料理もいただけるので、旅先で美味しいものを食べたい! という場合にも是非どうぞ。


今回はここまで。また次回!

 

<竹田城の観光レポートはこちら>

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【兵庫】雲海が出なくても行く価値あり! 天空の城”竹田城” アクセス・観光のポイントを解説

こんにちは、たのおかです!

今回は兵庫県、天空の城として一躍有名になった”竹田城”をご紹介したいと思います。雲海の中に浮かぶような神秘的な姿が人気のお城ですが、実はそれ以外にも見どころがたくさんあるんです。雲海が出なかった時でも楽しめる観光のポイントを解説します!

どうぞご覧ください。 

 

竹田城へのアクセス

鉄道でアクセスする場合は竹田駅へ 特急はまかぜも停車

鉄道を利用する場合、竹田城最寄り駅はJR播但線の竹田駅になります。

 

本数は少ないですが、特急はまかぜが停車します。(通過する便もあるので注意!)

特急はまかぜは大阪、三ノ宮、明石、加古川、姫路などに停車しますので大阪・神戸方面からアクセスする場合に便利です。

特急はまかぜ停車駅に関する詳細はこちら。

竹田駅に特急「はまかぜ」の一部の臨時停車、12月1日までの毎日実施します。:JR西日本

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もちろん普通列車でアクセスしてもOK! 青春18きっぷの途中下車にいかがでしょう?

 

竹田駅から竹田城までのアクセス方法

竹田駅から竹田城まではバスと徒歩の2通りの手段があります。

 

天空バスでのアクセス 体力に自信のない方はこちらがおすすめ

竹田駅からはその名も天空バス! が運行されており、これに乗れば駅から約20分で竹田城に到着です。

時刻表・運賃などの詳細はこちら。(2019年7月~8月版)

天空バスの運行について【2019年7月,8月】 | 全但バス株式会社

竹田城へはきつい上り坂や階段が続きますので体力に自信のない方はバスの利用がおすすめです。

 

徒歩でのアクセス 健脚向き

徒歩でのアクセスルートは2通り。

 

駅裏登山道

多くの人が利用するのはこちらのコース。通常の登山道のような道を行きます。所要時間は約40分。

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駅裏登山道の入り口

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道は割と険しいです

 

表米神社登山道

表米神社を経由して竹田城へ至るコースです。所要時間は駅裏登山道と同じく約40分。約470段の階段を登ります。

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表米神社登山道の入り口

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階段が

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果てしなく

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続きます

この二つのコースのうち、駅裏登山道がおすすめされていることが多いです。理由はこちらのコースのほうが勾配がなだらかで、表米神社登山道は階段が多くしんどいため。

しかし実際に歩いてみると、駅裏登山道は大きめのゴツゴツした岩が多く、登山慣れしていない方は歩きづらさを感じるのではないかと思いました。スニーカーだと足首のケガが結構心配です。

表米神社登山道はたしかに階段がきついものの、道自体はしっかり整備されており、歩きやすさはこちらが勝るかなと思いました。

ご自身のコンディションに合わせて選びましょう!

 

竹田城の見どころ① 現存する石垣で城の堅固さや歴史を感じる

それでは”雲海以外”の竹田城の魅力をご紹介します。

まずは石垣。竹田城のものは石垣の歴史の中では最も古い”野面積み”と言って、天然の石をそのまま積み上げたものです。それで頑強な石垣ができるのだからすごい技術ですよね。安土城や姫路城の石垣を手掛けた石工集団、穴太衆(あのうしゅう)によるもので穴太積みとも呼ばれます。

本丸への道は石垣によって非常に入り組んだ構造になっており、見通しが悪く防御に優れていることが分かります。

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石垣の角の部分は、長方形の石が短辺、長辺の向きを変えながら交互に積まれていることが分かります。この積み方は算木積みと呼ばれ、強度が格段に増す手法です。竹田城のものは過渡期の算木積みで、少なくとも関ヶ原の戦い(1600年)以前に造られた石垣であることが読み取れるそうです。

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竹田城の石垣は状態良く、しかも広範囲に渡って残っているところが価値の高いところ。石垣が織りなす立体的な曲輪(お城の区画)の姿を鑑賞しましょう。

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ここまで立派な城が造られた背景には、近くにある生野銀山が生む財力が背景にあったようです。

 

竹田城の見どころ② 天守台からのパノラマ

苦労して登ってきたご褒美です。竹田の街を一望。

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竹田城の見どころ③ 風情ある城下街 神社・寺町・町屋など

表米神社(ひょうまい神社) 貴重な相撲桟敷が残る

表米神社登山道で経由する神社。

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なかなか立派です。

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土俵・舞台もあります。写真では分かりづらいのですが、土俵を囲むように半円型の相撲桟敷(物見席)が設けられています。国内では他に山口県の赤崎神社にしか存在しないため貴重で、兵庫県の指定重要有形民俗文化財に指定されています。

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寺町 涼しげな水路と共に 鯉もいます

竹田城の麓には寺町があり、涼しげな水路と共に風情ある雰囲気を楽しめます。

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町家など 情報館、レストラン、ホテル、カフェとして

正面に見えるのは”情報館天空の城”。ここで知識を深めるもよし。レストランも併設されています。

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情報館にある竹田城パズル

 

蔵を利用した売店。

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旧木村酒造をリノベーションして誕生した施設”EN(えん)”。ホテル、レストラン、カフェとして利用できます。

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www.takedacastle.jp

こちらは町家を利用したカフェ。

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<こちらの記事で紹介しています!>
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まとめ:雲海が出なくても行く価値あり! 天空の城”竹田城”

いかがでしたか? 雲海で有名になった竹田城ですが、それ以外にもこんなに魅力があるんです。是非訪れて石垣、パノラマ、城下町を楽しんでいただけたらと思います。

今回はここまで。

それではまた!

 

<天空の城:備中松山城の記事はこちら>

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※お城までは行けてません(汗)

 

<天空の城:越前大野城の記事はこちら>

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【富山~長野】立山黒部アルペンきっぷで行く! -2019.07 三度北陸、立山登山の旅 まとめ

こんにちは、たのおかです!

2019年7月、今年3回目! また北陸に旅行に行ってきました。
目的は立山登山。標高3000mの世界を目指します。

一連の旅行生地のまとめ記事になります。アルペンきっぷの使い方に始まり、3000m級の山々の雄大な風景、初めての山小屋泊、圧巻の黒部ダムなど盛りだくさんの記事内容になっています。一度読んでいただいた方も是非もう一度。

それではご覧ください!

2019/07/13(土) 立山登山の旅 1日目

【富山】"立山黒部アルペンきっぷ"で標高3000mの世界へ!

大阪から出発してアルペンルートの出発点、富山県・立山駅まで

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【富山】地上から天空の豚カツまで!

立山駅からアルペンルートに入り、乗り物を乗り継いで標高約2400mの室堂へ。お昼ご飯を食べました。

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【富山】岩登りをして雷鳥に会おう! 立山三山"浄土山"へ

 いよいよ登山開始!  険しい浄土山に登り、雷鳥に出会いました。

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【富山】ノウハウを伝授 初めての山小屋泊体験記!@"一の越山荘"さん

 初めての山小屋泊。”一の越山荘”さんでの一夜を詳細にレポートしています。

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2019/07/14(日) 立山登山の旅 2日目

【富山】雄山神社と最高峰"大汝山(3015m)"にアタック

 2日目に入りました。立山最高峰、大汝山に挑みます。

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【富山】日本唯一のトロリーバスに乗車!

 再びアルペンルートに戻り、ケーブルカーやトロリーバスに乗車しました。

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【富山】圧巻の放水! 黒部ダム

 旅行編最終回。有終の美を飾るのは圧巻の黒部ダムでした。

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番外編

【富山~長野】お得な切符紹介 ”立山黒部アルペンきっぷ”を使って標高3000mの世界へ行こう!

お得だけどなかなか使いこなすのが難しい”立山黒部アルペンきっぷ”の解説をしています。多くの方に興味を持っていただきました。

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【初級者向け】初めての3000m級登山&山小屋泊で役立つ便利な持ち物を紹介!

初めての3000m級登山&山小屋泊で役立つ便利な持ち物をまとめてみました。

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