【垂水~舞子~明石】世界遺産より楽しめる? 五色塚古墳に行ってきました -2019.06 瀬戸内海沿いウォーク①
こんにちは、たのおかです。
2019年6月、瀬戸内海沿いを歩いてみたのでまとめていきます!
今回は日帰り旅行の旅。
まずは兵庫県神戸市垂水区にある五色塚古墳に行ってきました。
それではどうぞご覧ください。
兵庫県は垂水駅に到着
垂水、観光地としてはそこまで有名な地名ではないかと思います。
兵庫県神戸市の海沿い、西側にあるのが垂水区です。
駅前の様子。
なかなか栄えています。
垂水には一体何があるのでしょうか?
まずは海神社へ
たいてい初めての土地ではまず神社に行きます。
海神社(わたつみじんじゃ)です。
駅のホームから見えていたので気になっていました。
あと、完全に”うみじんじゃ”だと思ってました。
ウィキペディアのページがかなり面白いと思います。
海神社 (神戸市) - Wikipedia
これによればこの神社が垂水の地名の由来になっているようですね。
またちょっとだけ神社について勉強です。
鳥居前の石柱には官幣中社と書かれています。
官幣中社というのは近代社格制度の社格ですね。
一方、延喜式によれば海神社は名神大社(みょうじんたいしゃ)にリストされてます。
この名神大社というのがまた重要な言葉みたいです。
最近記事を書くたびに読んでいるウィキペディアの"延喜式神名帳"を引用しますと、
名神 - 名神祭(特に霊験灼かな名神を祀る臨時祭)が行われる神社。すべて大社、よってこれらを名神大社、略して名神大ともいう。
名神祭とは神社で執り行われるいくつかの重要な祭りのうちのひとつということみたいですね。
理解が追い付かないのでとりあえずこのくらいにしておきます。
社格についてはちょっとづつ勉強してきましたが、祀られている神様も大事ですよね。
海神三座として以下の3柱を主祭神とし、大日孁貴尊を配祀する。
上津綿津見神(うわつわたつみのかみ):海上=航海の神
中津綿津見神(なかつわたつみのかみ):海中=魚(漁業)の神
底津綿津見神(そこつわたつみのかみ):海底=海藻、塩の神
当然ながら海の神様が祀られています。
堂々たる姿です。
大鳥居です。
ちょっと読みにくいですが、左の写真は「綿津見神社」、右の写真は「海神社」と書いてあります。
なるほど納得。
垂水なぎさ海道を歩いて西へ
この辺りでは遊歩道が整備されていて、海沿いの景色を楽しみながらウォーキングができるようになっています。
アウトレットもあるよ!
右手奥のほうに見えているのは…、明石海峡大橋ですね!
道を間違えた! 引き返して目的地へ
快調に「垂水なぎさ海道」を歩いていたのですが…。
大変なことに気が付きました。
こちらの道からでは目的地にたどり着けないのです。
目的地とは…タイトルにもある通り、五色塚古墳です。
五色塚古墳へは駅の北側(山側)の道を通っていきましょう。
海側から行くと古墳を通り過ぎるまで線路を渡る手段がありません。
約15分程度北方面へ引き返しました。
この道を行きます。
なかなかの坂道です。
ここから五色山へ登り、住宅街を突っ切っていきます。
五色塚古墳へ到着!
駅からまっすぐ来れば歩いて約20分程度で到着です。
住宅街の中に突如現れる巨大な姿は割とシュールです。
五色塚古墳について
五色塚古墳は兵庫県最大の古墳として知られています。
その全長は194m。大仙古墳のだいたい2/5の大きさということになるでしょうか。
かなり大きいですね。
形は前方後円墳。
周囲は深い濠と浅い溝で2重に囲われており、立派な姿です。
発掘された埴輪の姿から4世紀後半に作られたと考えられています。
つまり円筒埴輪が多く作られた古墳時代前期のものということでしょうか。
五色塚古墳は海岸線が最も突出した場所、かつ高台に造られているため非常に見晴らしがよく、正面に明石海峡と淡路島、右手に播磨灘、左手に大阪湾を見渡すことができます。
このような良い立地にあることから、ここには明石海峡を中心とする陸海の交通要衝を掌握した豪族が葬られていると考えられています。
そして観光客的なポイントなのですが、葬られているのが皇族ではないということで立ち入って見学ができるのです!
大仙古墳(仁徳天皇陵)などはその神聖な雰囲気を感じ取ることはできますが、中に入ることはできず、また巨大すぎてその全貌を把握することもままなりません。
それに比べると観光向きの面もあると思うのですがどうでしょうか。
墳丘からの眺め
墳丘の南側(前方後円墳の方の側)からの景色。
とても良い景色ですよね。
ここらの海と土地一帯を手中に収めているかのような気分になります。
ここに墳墓を計画した人物の意図は見事に成し遂げられているといってよいでしょう。
当時はまだなかったであろう明石海峡大橋と山陽電車もいい感じですよね。
ちゃんと墳丘の形が分かります!
円の側から。
それぞれ鰭付円筒埴輪と朝顔形鰭付円筒埴輪と言うそうです。
墳丘を縁取るようにしてびっしりと並べられています。
この地方一帯の支配者の気分をちょっぴり体感できちゃう五色塚古墳、なかなか楽しめますよ。
旅は続きます。
次回記事はこちら。
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