【福井・大野】石垣が好き。天空の城・大野城を訪問 -2019.06 また北陸へ行ってきました 2日目②
こんにちは、たのおかです!
2019年6月、また北陸に旅行してきました。
前回、九頭竜線に乗って越前大野駅へやってきました。
これから大野の城下町と天空の城・大野城を訪問します。
それではどうぞご覧ください。
越前大野駅に到着!
福井駅からは約1時間。越前大野駅に到着しました。
大野市は大野城を中心とする城下町として発展し、”北陸の小京都”とも呼ばれています。街並みや大野城を見ていきましょう!
日吉神社へ
やはりこういった古い街にはふとしたところに立派な神社があるものです。参っていきます。
ご祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)。大きな山の所有者の神を意味するそうです。
日吉と名の付く神社は全国あちこちにありますが、その総本社は滋賀県の日吉大社。そして”日吉”はかつては”ひえ”と呼び、ひえの山とはすなわち比叡山のことのようです。機会があれば詳しく調べてみたいですね。
朝市で有名な七間通り
越前大野は朝市が有名です。七間とは五番目以上に区画された通りにつけられた名前。そこで市が開かれます。400年以上の歴史があるんだとか。
七間通りの建屋。
来るのが朝早すぎたせいでまだ賑わうといった感じではなかったですが、地元の方がござを広げて特産物を商ってらっしゃいましたよ!
天空の城・越前大野城へ登る
さて、それでは当初の目的である大野城に登ってみます。
大野城は標高249mの亀山の上にそびえる平山城で、条件が整えば雲海も見られるようです。そのため兵庫県の竹田城や岡山県の備中松山城と並んで天空の城と称されます。
余談ですが備中松山城のある備中高梁はとても良いところだったのでご紹介しておきます。このときは松山城には登れませんでしたが、また行ってみたい街です。
柳廼社(やなぎのやしろ)
大野城へ登る参道の入り口に神社がありました。柳廼社というそうです。幕末の藩主・土井利忠を祀っています。
階段を上ってゆきます。ちょっとした登山ですね。雨が降っているため石段が滑ります。
雲海…ではなくただ霧がかかっているだけ。雲海が出る時期は寒い時期の早朝だそうです。この辺りは屈指の豪雪地帯のため、なかなかハードルが高いですね。
大野城へたどり着きました!
大野城は織田信長の家臣である金森長近によって普請されました。大野の土地は越前一向一揆を平定した軍功により与えられ、そこに大野城と城下町を整備したわけです。
金森長近…と言えば以前訪れた飛騨高山でも聞いた名前です。それもそのはず、長近は後にさらに功績を挙げ、飛騨国を与えられます。ここに築いた高山城と城下町が、今では有名な観光地になっているというわけなのですね。長近はお城と街づくりがうまかったのかも。
飛騨高山を訪れたときの記事はこちら。
石垣が見どころ
大野城の天守閣は天守は昭和時代に再建されたものですが、石垣は現存するものです。
大小、形も様々な石が積まれています。この積み方は天然の石を加工せずにそのまま積み上げる、野面積(のづらづみ)と呼ばれる工法です。一見無造作なようですが、堅固で水はけがよいのが特徴です。16世紀後半の古い形式で、この後は打ち砕いて平らにした石を積む打込接(うちこみはぎ)、きれいに加工した石を隙間なく積む切込接(きりこみはぎ)と進歩していきます。
荒々しい野趣を感じさせる姿で、整然としているよりもむしろ魅力的ですね。今後お城を鑑賞する際は石垣にも注目してみたいと思います。現存する天守閣は全国に12しかありませんが、石垣はもっと多く残っているはず。なので楽しめるとお得ですよね。
天守閣へ登る
天守閣からは大野の町が一望できます。雲海は見れませんでしたが、さすが天空の城と呼ばれるだけある眺めだと思います。
景色に満足して山を下ります。
ちなみに城内には大野城の歴史などの展示がされており勉強になりました。
越前大野は湧水の町
大野の散策を続けます。
大野は水が豊富に湧く町でもあります。市内の多くの家庭で地下水をポンプでくみ上げて利用しているそうです。これは驚き。
少し歩くだけで町中いたるところに湧水ポイントを見つけることができます。
御清水(おしょうず)
湧水ポイントのなかのひとつ”御清水(おしょうず)”。この場所は金森長近の命によって整備されたと伝えられ、そのため”殿様清水”とも呼ばれています。おいしい水が湧き、名水百選にも選ばれています。
水場が奥に伸びているのは、上流から飲用、野菜洗い用、洗濯用と用途を分けるためです。
すこし駆け足になってしまいましたが、それでも大野の町の魅力を感じることができました。今度来る機会があればぜひ雲海にチャレンジしてみたいと思います。
それではまた次回!
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