【奈良】薄暗闇の奈良公園を駆ける -2019.GW 大阪発大阪行 長い切符で行く旅行 3日目④
こんにちは、たのおかです!
2019年5月 GW後半戦、「大阪発大阪行 長い切符で行く旅行」です。
本シリーズ最後の記事になります。
3日目は名古屋から出発、関西本線で西へ。
関西本線を乗り通し、奈良を経由、いよいよスタート地点の大阪駅への帰還です!
それではどうぞご覧ください。
ちょっと奈良公園へ
この日3か所目の途中下車ということで、あたりも暗くなってまいりました。
結構くたびれていたので正直もう帰ろうかなーとも思ったのですが、せっかくなので著名な観光県である奈良をちょっくら下見でもしておこうかなというわけです。
途中で「ならまち」を通ります。歴史的な建造物と現代的な飲食店が混在し、にぎやかでなかなか楽しい雰囲気の場所です。奈良って落ち着いた寺社仏閣が観光のメインというイメージで、それはそれで間違ってないと思いますが、こういった場所もあるんだなあという感想を持ちました。
途中、きな粉餅(突き立て)を買って食べました。
「ならまち」を通り抜けて奈良公園へ入ります。
こんな写真を撮影することができました。
横断歩道を鹿が通過中。奈良においてはやはり人間より鹿の方が身分が高いとされていますので、当然その通行を妨げることは許されないわけです。鹿たちもそれを承知しているようで、大変悠々とした渡りっぷりでありました。
春日大社へ
奈良公園の東端、春日大社までやってきました。これは南門。時間が遅いためにすでに閉ざされています。中に入ることはできませんでいたが、薄暗闇の中、周囲の林の雰囲気がとても神秘的で印象的でした。
春日大社の社格は、式内社(名神大社)、二十二社(上七社)の一社で、旧社格は官幣大社ということです。二十二社というのはこのブログでは初めてだったかもしれません。京都を中心に分布し、朝廷から特別の奉幣を受ける神社のことを指します。
ご祭神は、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)、経津主大神(ふつぬしのおおかみ)、天児屋根命(あまのこやねのみこと)、比売神(ひめがみ)。
最近ちょっと勉強したのですが、錚々たる顔ぶれです。
武甕槌大神は常陸国鹿島の神様で、茨城県鹿島神宮に鎮座しています。春日大社に勧請された際、鹿に乗ってやってきたそうです。そのため春日大社の神使は鹿。先ほど鹿のほうが人間より偉い云々はあながち冗談でもないわけです(?)。
一方、経津主大神は下総国香取の神様。重伝建・佐原の商家町で有名な千葉県香取市の香取神宮に鎮座しています。
武甕槌大神、経津主大神は出雲の国譲りの神話に登場します。この二神は伊勢神宮のご祭神である天照大神の頼みによって出雲の大国主神のもとへ赴きます。その頼みとは、天照大神の子孫に葦原中国(=人間の住む世界)を譲ってもらうことです。この二神の活躍によって無事成し遂げられ、葦原中国の平定が成し遂げられたというわけです。
ついでに鹿島神宮、香取神宮は息栖神社と合わせて東国三社と呼ばれます。江戸時代においては、伊勢参りに行ったら次は東国三社、とも言われていたそうです。
参考:
今回の切符とまとめ
最後に今回使った切符を再度ご紹介。
何か所かの駅で途中下車のスタンプを押してもらいました。
今回GWだからということで突貫で旅行に出てみました。正直下調べが足らず、内容の薄い部分もあったかと思いますが、あまり考えずにのんびり過ごすのもまた旅行だとは思いますし、逆に、調べずに行くからこそ思いがけない出会いもあったりするものです。今回だと笠置なんかはそうでしたね。どの場所も、二度目はもっと楽しむことができそうです。いつか行けたらいいな。
では、お読みいただきありがとうございました!
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