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【福井・三国】越前海岸ウォーク 東尋坊 -2019.06 また北陸へ行ってきました 1日目④

こんにちは、たのおかです!

2019年6月、また北陸に旅行してきました。
今回は越前海岸沿いを歩いて東尋坊、そのあとさらに進んで雄島を目指します。

それではどうぞご覧ください。 

 

東尋坊について

www.mikuni.org

東尋坊福井県越前海岸沿いにある名勝。
荒々しい奇岩と断崖絶壁、日本海の景色が良く知られています。

それでは実際に東尋坊を見てみましょう。

 

東尋坊を観光

東尋坊の眺めをご覧ください。

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天気がもうひとつなのが惜しいですね。
右手奥には次の目的地である雄島が見えます。

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正直な感想としては、うん、すごいことはすごいけど、まあこんなものか? というところでした。不思議と、あんまりワクワク感がなかったんですよね。なんでかしら…。

 

ちょっとお勉強 東尋坊の岩石について

さて、気を取り直して。東尋坊の景観を作っている岩石の科学的側面に注目してみます。

これら奇岩・断崖絶壁を形成するのはマグマが冷え固まってできた火成岩だそうです。
もともと土砂が堆積して形成された堆積岩層のなかに、火山活動によってマグマが侵入し、そのまま固まります。そして堆積岩層が波浪によって浸食されることにより火成岩の部分が露出し、現在のような景色になったそうです。

東尋坊の岩の多くは分類上安山岩になるということです。石基と呼ばれる細かい鉱物の結晶の集まりの中に、斑晶と呼ばれる大きな鉱物の結晶が分散して分布しています。このような組織を斑状組織といい、マグマが地表付近で急速に冷やされてできた石(=火山岩)に見られます。安山岩の場合、色は灰~黒っぽいです。

対照的なものとして花崗岩が挙げられるでしょうか。こちらはマグマが地中奥深くでゆっくりと冷やされてできた深成岩。そのため比較的大きな結晶で構成される組織を持ちます。花崗岩の色は白っぽいですね。

中学校で習ったと思いますが、私は忘れていたので復讐がてら解説してみました。
もう少しまとめますと、

マグマが冷えて固まった岩石→火成岩

火成岩のうち、
 地表付近で急速に冷えて固まったもの=火山岩 - 斑状組織 - 石基・斑晶
 地中深くでゆっくりと冷えて固まったもの=深成岩 - 等粒状組織 - 大きさのそろった斑晶

あとは火山岩、深成岩それぞれで成分によって色が白~灰~黒とバリエーションがあるということになります。これはもともと固まる前のマグマの成分によってかわるということですね。

理科の教科書なら全部覚えた方がいいかもしれませんが、ここは東尋坊なので東尋坊の岩石だけ覚えましょう!
東尋坊の岩石は、火成岩火山岩安山岩、ですね。

参考:火成岩について|【大地の変化】の達人

余談ですが、火山国日本では全国各地でこのような節理地形が見られます。
例えば兵庫県玄武洞。こちらは火成岩→火山岩玄武岩による節理。
東尋坊安山岩は灰色っぽいですが、玄武洞玄武岩は真っ黒です。

 

お勉強続き 柱状節理について

海の近くまで降りることができます。
なかなかの迫力です。

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お気づきかと思いますが、東尋坊の岩々は形が独特ですよね。柱上になっています。
その名も柱状節理(ちゅうじょうせつり)といいます。
これはマグマが冷えて固まる際に収縮するため、ひび割れるようにして生じるものなのだそうです。
マグマの流れに対して垂直にできるのだそうです。
東尋坊の柱状節理は断面が六角形になっていますが、この形になる理由はよく分かっていないそうです。

 

次の目的地、雄島へ!

さて、勉強も済んだところであとは歩きます!

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途中、福良の断崖を通過。
このあたりにも自然観察のための解説板が数多く設置されており、フムフムしながら散策ができます。

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島が近づいてきました。

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雄島の手前まで到着。

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今回はここまで。
旅は続きます。

前回の記事はこちら。

tano-oka2.hatenablog.com

次回の記事はこちら。

tano-oka2.hatenablog.com

 

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