【立山登山の旅】「一の越山荘」さん山小屋泊レポート!
2019年7月、今年3回目! また北陸に旅行に行ってきました。
目的は立山登山。標高3000mの世界を目指します。
前回は室堂から山登りを開始、高山に咲く花や雷鳥に出会いながら、厳しくも楽しい岩登りをクリアして浄土山に登頂。その後、一の越山荘までやってきたのでした。
今回は初めての山小屋泊、"一の越山荘"さんでの一夜をお送りします。
それではどうぞご覧ください。
2019/07/13(土) 立山登山の旅 1日目④
16:30 一の越山荘に到着
前回記事でも書きましたが予定より遅れて到着しました。本来山小屋には15:00~16:00くらいまでに到着する予定を立てるべきとされています。季節によっては日が落ちるのも早いですし、山ではどんなトラブルが起こるか分かりませんからね。今回も15:30ぐらいには到着できるはずでしたが、浄土山の岩登りに手間取りました。ゆとりのある予定を立てておいて結果的に助かったと言えるでしょう。
一の越山荘の場所
前回使ったマップを利用して一の越山荘の場所をご紹介します。
前回と通ったルートは室堂から南に迂回するような感じで進んでいるもの。そして室堂から直進してくるルートとぶつかる場所が一の越。一の越山荘もそこにあります。
宿泊料金について
宿泊料金については一泊朝・夕の2食付きで9,500円です。 食事の予約は当日行います。予約については混雑日でなければ当日でも大丈夫とのことですが、予定が分かればなるべく早く予約しておいた方が良いでしょう。
食事については、例えば翌日の朝、朝食の時間より前に出発する場合には、そのように申し出ておけばお弁当を用意していただけるようです。必要があれば翌日のお昼の分も作ってもらえるようでした。
部屋の様子
今回は2人での宿泊です。基本的に個室で、混雑時には相部屋になる可能性もあるのかな? 室内の様子このような感じ。畳敷きで、布団を敷くスタイルです。畳の部屋、いいですよね~、落ち着きます。布団の数からすると最大6人まで泊まることがあるのでしょうか。そうなるとさすがに窮屈そうですが、最盛期だと茶飯事なのかもしれませんね。あとは天井から吊り下げるタイプの照明がついています。
清潔で、特に嫌なにおいなどもなく非常に快適に過ごせます。窓からは外が見渡せ、晴れていれば非常に贅沢な景色が見られるでしょう。今回は曇っていたのですが…後ほど紹介します。お楽しみに。(サムネイルでばれてるかな)
重要! 一の越山荘に泊まる際の4つのポイント
今回、一の越山荘に泊まってみて重要だと思ったポイントが四点あります。
まず一点目、コンセントはありません。山小屋ではさすがに贅沢を言ってられないでしょう。モバイルバッテリーを持参するのがおすすめです。
二点目、シャワーはありません。水は貴重ですものね。ボディシートが便利です。ただし、季節柄今回用意できたのは冷感のものでした。寒くてつらい。なるべくスースーしないものがいいでしょう。
三点目、夜は当然冷えます。布団はありますが正直それだけでは寒いので寝る際に暖かい恰好ができるような準備が必要です。
四点目、これはあまり重要ではないかもしれませんが、アナログな暇つぶしを用意しておくことです。前述の通りコンセントが無く、そもそも電波もほぼ通じないため、スマホを触って時間を潰すことができません。トランプとか将棋とかいいかもしれないですね。一人の場合は読書が定番だと思いますが、空気が薄い中での読書は猛烈に眠気を催します。やることが思いつかない場合は食堂にあるテレビでひたすら相撲を見続けることになります。それはそれで悪くないですけどね。
以上を押さえておけば快適な山小屋ライフが楽しめるのではないでしょうか!
18:30 夕食
食事の時間は決まっています。チェックインの際に夕食のグループが割り当てられ、18:00からそのグループごとに順繰りに呼び出してもらえるシステムになっています。我々はだいたい18:30ごろに呼ばれました。それまでは寝てました。館内放送がかかるので安心です。
献立はこちら。
ごはん、シチュー、高野豆腐と里芋の煮物、コロッケ(か鶏肉のフライだったかな?)、サラダ、オレンジ、漬物、お茶。バランスの取れた良いメニューではありませんか!
特筆しておくべきはご飯おかわり自由であること。もし足らなかったときのことを考えてカロリーメイトを大量に持って来ていたのですが杞憂でしたね。「遠慮なくお申し出ください」とのことだったので本当に遠慮なく、一番乗りでおかわりをいただきに参りました。三杯いただきました。お腹減ってたんだな。
少々肌寒い中、シチューの温かさは身に沁みますし、煮物も懐かしい味で美味しいです。大満足。
※食べ終わったあとは食器を所定の場所に返却しましょう!
夕食後のサプライズ
部屋に戻ってみると窓からこんな景色が見えました!
急いで外に出てみます。他にも何人かの方が出ていらっしゃいました。
素晴らしい……! 夕焼け色に染まる大気の中、遠くアルプスの山々の影が浮かび上がっています。
こんな景色が見られるのは山に泊まってこそ。しみじみ感動しました。
20:00 就寝
私たちは翌日そんなに早く起きなくても良かったのですが、早々と寝ます。
なぜかというと他にやることがないため。スマホを封じられると途端にやることがなくなってしまう現代人です。夕食後寝る支度を早々に済ましてからは、下界の情報の嵐から逃れ、ひたすら頭を空っぽにして過ごしました。なんというか、非常に心地よかったです。そういうのも時には必要ですよね。真にリラックスしたいときの手法として温泉と、新たな選択肢として高山での宿泊を提案したいと思います。
こんな時間に寝られるのか? 心配しなくても程よい疲れと空気の薄さの効果でいくらでも寝られます。山小屋としての消灯時刻も決まっていたと思うのですが、関係なく寝てしまったので覚えていません。
2019/07/14(日) 立山登山の旅 2日目①
05:30 起床
起きました。布団をたたんで着替えて、することが無いので地図で今日歩くルートを確認したりっとしたりして過ごします。朝食は準備ができたら館内放送で呼び出してもらえます。夕食のようにグループ分けはなく、各自好きなタイミングで食堂に向かえばOKです。もちろん未明にすでに出発したグループもいたはずです。
06:30 朝食
朝食の献立はこちら。
ごはん、味噌汁、納豆、富山式かまぼこ(昆布巻きタイプ)、味付け海苔、野菜?海藻?の煮びたし、目玉焼き、ウインナー、ミックスベジタブル。
目玉焼き、ウインナー、ミックスベジタブルは旅館とかで個人用の鍋料理を作る時に使う固形燃料を燃やしてその場で焼きます。アツアツで食べられるのはありがたいですね。目玉焼きは鍋の上で黄身をつぶすと鍋にこびりついて食べづらいので、焼けた段階でご飯に乗せ、黄身を潰して醤油をかけて食べるのがベターな手法かなと思います。しかしお茶碗が汚れるリスクもあるので一長一短ですね。
かまぼこ、板など不要の富山式です。赤い層で巻いてあるものもありますよね。
味噌汁の味噌、これは…ズバリ”日本海味噌”ではないだろうか…??
www.nihonkaimiso.co.jp
朝食もおかわり自由です。朝ご飯はなかなか喉を通らないタイプの人間ですが、山登りに備えて二杯いただきました。
※食べ終わったあとは食器を所定の場所に返却しましょう!
07:00 出発
朝食を食べて準備ができたら、いよいよ2日目の登山に出発です!
今回はここまで。
次回、立山最高峰、"大汝山"を目指します。お楽しみに!
<次回の記事はこちら>
<この旅で使用している"立山黒部アルペンきっぷ"の解説はこちら>