【兵庫】日本遺産・銀の馬車道の終着点 ”生野銀山” -後編 江戸・近代の採掘現場を見学 見どころ・アクセスを紹介
今回は生野銀山の後半、江戸・近代の採掘現場を見学してきました。
江戸・近代の採掘現場のほか、戦国時代、明治時代など幅広い時代の遺構が見られ、ずっしりとボリュームのある観光地です。
見どころ、そして最後にアクセスをご紹介します。
前回記事、
では日本遺産・銀の馬車道についての解説と、生野駅周辺~生野銀山への道中の見どころを紹介していますのでこちらも併せてご覧ください。
それではどうぞ!
生野銀山訪問レポート 外と内から坑道を見学!
見どころその①②は前回記事をご覧ください。
見どころその③ 生野銀山入り口周辺
生野銀山に到着。採掘現場に着く以前にもたくさん見ておくべきものがあります。
まずは菊の御紋の付いたご門柱がお出迎え。明治時代、生野銀山は三菱に払い下げられる前、一時皇室財産に移されていた時期があります。そのときのものかな?
人員及び掘り出した功績の運搬に使われたトロリー電車。前編で見たトロッコ軌道を通っていたのでしょうか。
採掘場の直前までやってきました。滝が美しい!
見どころその④ 坑道外コース 江戸時代の露天掘り跡を見る
まずは生野銀山の外側、坑道外コースを見学します。江戸時代の露天掘り(坑道を造らず、地表から採掘するやり方)の穴が数多く残っています。往復約30分。
織田信長、豊臣秀吉および江戸幕府より置かれた生野代官。生野銀山を管理した役職です。
ハイキングコースとしてもなかなか楽しめます。
水がきれい!
慶寿の堀切。徳川時代の露天採掘跡です。
先ほどの慶寿の堀切、同じ鉱脈ですが別の場所でも掘られています。
見どころその⑤ 坑道内コース 江戸・近代の坑道を同時に体験
いよいよお待ちかね? 坑道内コース探検と行きましょう!
坑口、すなわち入り口は石造りでできています。明治初期にフランスから招かれた技師、ジャン・フランソワ・コワニエか築造したフランス様式のものです。
夏でも気温約13℃と低く、上着があった方が良さそうです。私は持っていなかったのでかなり肌寒い思いをしました。
坑道の前半は江戸時代の様子が解説されています。
後半は近代以降の工法。
サンドスライム充填採掘法といって、サンドスライム(掘り出して必要な鉱石を選び取った後の残渣)を掘った穴に再び詰めなおして、安定した足場として利用する方法です。昭和時代に始まりました。
こちらのスクレーパーで掘った石をかき集めます。
スラッシャーはスクレーパーを電動で引き寄せる機械。
かき集めた石は漏斗(じょうご)を通して下にあるトロッコの荷台へ。
ダイナマイトを使って掘り進めた跡。
鉱脈が垂直に立てた板状に分布していたため、掘った跡がこのようになっています。
天井が崩れないように補強してある坑道。
ここからは私のイチオシ。巨大な巻き上げ機です。
見どころその⑥ 資料館で知識を深めるもよし
資料館も充実しており、写真にある吹屋資料館、鉱山資料館、生野鉱物館の三つがあります。見れば見るほど興味が深まります。
時間の都合でじっくり見ることができませんでしたが、見ごたえがありますよ!
生野銀山へのアクセス:バスが少ないのでレンタサイクルも検討を!
生野銀山へは最寄りのJR播但線 生野駅から徒歩約50分…はちょっと遠いのでバス、又はレンタサイクルを利用することになるかと思います。
バスの場合
バスの場合は神姫グリーンバスにて約8分、生野銀山口バス停にて下車した後、徒歩10分です。土日祝ダイヤはかなり本数が少なくなっているため事前によく確認されておくと良いでしょう。
アクセス情報はこちら:生野銀山【交通案内】
レンタサイクルの場合
レンタサイクルの場合は約30分で到着。生野銀山以外にも生野駅周辺の鉱山町の風景やトロッコ軌道の遺構などが楽しめるのが良いところです。1日500円。
レンタサイクルについてはこちら:レンタサイクル「銀ちゃり」で生野銀山まで散策を!!
リンク先でも説明されていますが、バスの本数が少ないのでレンタサイクルも推奨されています。
まとめ
日本遺産・銀の馬車道の終着点 ”生野銀山”をお送りしました。室町時代から昭和時代まで、長きに渡って採掘が続けられてきたため、様々な時代の遺構が残されています。
また、生野銀山自体が注目されることも多いですが、生野の町に残る風景や遺構も見どころなので是非注目されてみてください。
今回はここまで。また次回!