【大阪・堺】世界遺産へ・百舌鳥古墳群に行ってきました
2019/05/18、世界遺産の登録勧告を受けた百舌鳥古墳群に行ったのでレポートします!
また、百舌鳥・古市古墳群 訪れる前に押さえておきたい予備知識についてもまとめているのでこちらもよろしければご覧ください。
- 最寄り駅:百舌鳥駅へのアクセス
- 百舌鳥駅に到着 まずは観光案内所へ
- 第一古墳発見! 収塚古墳
- 大仙公園観光案内所に到着
- 仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)へ
- 「お食事処 花茶碗」で昼ごはん!
- 堺市博物館を見学
- 堺市役所21階展望ロビーへ
最寄り駅:百舌鳥駅へのアクセス
百舌鳥古墳群を観光する際に便利なのはJR阪和線 百舌鳥駅になります。
JR大阪駅から紀州路快速または関空快速に乗り、堺市駅または三国ヶ丘で乗り換えて向かいます。大阪駅からはトータル約30分です。
ちなみに三国ヶ丘駅で下車すると百舌鳥古墳群の代表的な古墳の一つ、仁徳天皇陵古墳の北側に出ることができます。ここから古墳の東側を辿りながら百舌鳥駅に行くこともできます。約30分程度歩きます。三国ヶ丘駅は快速停車駅で、南海高野線の駅でもあるため仁徳陵の周囲を散策したい場合には良いかもしれません。
百舌鳥駅に到着 まずは観光案内所へ
百舌鳥駅に到着しました。駅を出てひとまず観光案内所を目指すのがセオリーでしょうか。
下り線のホームを出て踏切を渡ります。
ちなみにこの時は気づきませんでしたが、踏切の写真の左手側、木が生えているところも古墳です。古墳だらけ。
第一古墳発見! 収塚古墳
観光案内所に向かう途中、5分も歩かないうちに古墳を発見しました。収塚(おさめづか)古墳です。
収塚古墳は仁徳天皇陵古墳の陪塚(ばいちょう)の一つです。陪塚というのは大型古墳の周囲に築かれた中小の古墳のことです。
この先あちこちでを見かけることになります。
道中お土産屋さんなどもあります。右の写真の白い像は百舌鳥耳原(もずのみみはら)由来の像です。仁徳天皇陵を建造している際、鹿が野原から走り出てきて工事に従事している人々の中で倒れました。その鹿の耳の中から百舌鳥が飛び去り、耳の中が食い裂かれていたため、この場所を百舌鳥耳原と名付けたそうです。
大仙公園観光案内所に到着
徒歩5分程度で大仙公園観光案内所に到着しました。ここで観光マップやパンフレットを入手できます。
一部のパンフレットの日本語版が品切れになっていました。やはり訪れる人が増えたのでしょうか。
案内所では、このパンフレットは地図になっていて、このパンフレットはお土産情報が分かりやすいなど丁寧に教えていただきました。
また、私は利用しませんでしたがレンタサイクルも利用できます。300円です。古墳巡りは結構移動範囲が広くなるのでスピーディに回りたいときは使うと良いかもしれません。
仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)へ
それでは早速仁徳天皇陵古墳を訪れてみます。第16代仁徳天皇の陵墓とされています。
仁徳陵の周囲には三重の濠がめぐらされています。まず一番外側の三重濠を越えていきます。
拝所に到着。古墳の南側(古墳の形で言うと四角い側)になります。
手前に二重濠、その奥に鳥居、さらにその奥には写真には写っていませんが一番内側になる一重濠があり、外界とは隔絶された神聖さを感じ取ることができました。
一般の人はこれ以上内側に近づくことはできません。偉い人、例えば総理大臣クラスの人が来ると一番手前に見えている門を開けることができ、約20メートル先まで入ることができるそうです。さらにその奥まで入れるのは皇族の方々に限られます。
ちなみに一重濠は70メートルもの幅があるそうです。仁徳陵の全長は478mですが、この濠の部分は入れず、陵域(前方後円の部分)だけの大きさになります。
このように地上からではこの巨大な墳墓の全容を把握することはできません。できるとすれば周囲を歩くなどしてそのスケール感を体感することぐらいでしょうか。鍵穴型の形と分かるためには高いところから見るよりありませんが、周囲に展望施設を作ることは禁止されているようです。つまり、”見下ろす”行為が許されないということです。
全容が見れないことの対策として、この後訪れる堺市博物館ではVRを活用してスケールを体感できるような取り組みをしています。
拝所にはおそらく普段より多くの人が訪れていたと思われます。正式に世界遺産に決定すればされに多くの人が訪れることになりそうです。拝所にはボランティアガイドの方が数名いらっしゃいました。常駐されているそうで無料で説明を受けることができます。じっくりと聞くことができるのも今が最後のチャンスかもしれませんね。
百舌鳥古墳群周遊路を歩く
さて、百舌鳥古墳群エリアでは数々の古墳を徒歩あるいは自転車で巡ることができるように遊歩道が整備されています。
実際に歩いてみました。
御廟山古墳へ
まずは仁徳天皇陵古墳からいったん百舌鳥駅の方向に引き返し御廟山(ごびょうやま)古墳を目指します。
御廟山古墳は百舌鳥古墳群では4番目の大きさで、第15代応神天皇の百舌鳥陵墓参考地とされています。つまり宮内庁によって皇族の墳墓と定められてはいるものの、被葬者を特定する資料が足りず、決め手に欠けている状態になっているということです。
いたすけ古墳
百舌鳥古墳群の中では8番目の大きさです。このように橋が途中まで掛かっているのは、昭和30年に住宅地開発のために取り壊しを始めたときの名残だそうです。この後住民の保存運動があり残されたそうです。
履中天皇陵古墳
仁徳天皇陵よりも前に作られた前方後円墳です。諸説ありますが第17代履中天皇の陵墓とされています。百舌鳥耳原三陵のひとつで、宮内庁の呼称では百舌鳥耳原南陵(もずのみみはらのみなみのみさささぎ)となります。百舌鳥古墳群では2番目、全国では3番目の大きさを誇ります。北側にはビュースポットが設けられており、右下の写真はそこから撮影しました。
ということでスタート地点に戻ってまいりました。だいたい2時間ぐらい歩き回ったかな??
「お食事処 花茶碗」で昼ごはん!
だいぶ歩き回ったのでお腹が空きました。お昼ごはんと行きましょう!
「お食事処 花茶碗」さんです。外見はこじんまりとしていますが、中には座敷があります。
ここで頂いたのが、
古墳カレー(1000円)!
なんと古墳を模した盛り付けのカレーです。
ご飯で陵墓本体、カレーで濠を表現。さらに、天皇は日本の心ということでハート形の目玉焼き、森はブロッコリー、鳥居はカボチャで表してあるそうです。さらにスプーンはスコップでした。細部まで渡りこだわりのクオリティです。
しかも味はかなりおいしかったです。他に古墳の森カレーなどアレンジメニューもありましたが売り切れでした。
店主のお母さんの話によれば、あまりにたくさんのお客さんに来られても対応しきれないから、繁盛しすぎるのも考えもの、みたいな雰囲気を感じました。
紹介しておいてナンですが、百舌鳥エリアにはほかにも素敵なお店があると思うので観光客の皆様は適度に分散しましょうね!
堺市博物館を見学
お昼を食べた後堺市博物館を見学しました。入場料は大人一人200円。安い。先ほど紹介したVR体験もできます。こちらは大人一人800円となります。古墳関係の展示のほかに、戦国時代以降貿易によって国際都市として栄えた堺の様子や、堺出身の偉人・千利休の展示がされており、大変興味深いです。シアターもあり、映像資料で勉強することもできます。
外には「伸庵」という茶室が併設されており、300円で抹茶と干菓子をいただくことができます。千利休について学んだあとお茶を一服するのもなかなか趣深いと思います。
堺市役所21階展望ロビーへ
少し距離がありますが、堺市役所へ徒歩で移動しました。最寄り駅で言えば南海高野線の堺東駅となります。ここは無料の展望ロビーが利用でき、堺市を見渡すことができます。また、仁徳天皇陵をはじめ百舌鳥古墳群を最も高い場所から眺めることができるスポットとなっています。
南側、仁徳天皇陵とその周囲の陪塚が見えています。
北側。今回は近くまで行きませんでしたが、百舌鳥耳原三陵の一つ、反正天皇天皇陵古墳が見えています。第18代の天皇になります。その奥には二つのビル、ベルマージュ堺が見えています。右側のビルにはアルフォンス・ミュシャ館が入っているそうです。
展望喫茶も利用することができます。GRYOラテで一服。400円也。
百舌鳥古墳群巡りはこれにて終了!その迫力と神聖さを感じ取ることができました。
実は、今回の旅行はもう少しだけ続きます。
続きはこちら。